ピカソは20世紀最大の天才画家として有名ですが、精力的に制作に打ち込み、
その作品数は生涯で7万点を超え、現在の金額に換算すると1000億円にも
相当するといわれてます。
また彼は画才のみならず、なかなか資産運用の才能もあったようで、現預金、証券、
またシャトー等の不動産も数多くその遺産総額は3000億円以上、
天文学的ともいう人もいるくらいです。
フランス政府は彼が亡くなる5年前に相続税のことを配慮したのでしょうか、
それまで認めていなかった、相続税の物納で、美術品を認めるよう税法を
改正しました。これが「ピカソ法」といわれる所以です。
それでも、遺産相続は彼の女性関係が複雑だったこともあり、もめにもめ、
激しい争族に発展しました。結局、ジャクリーヌ未亡人はじめ6人への
相続分配が成立したのは、死後2年もたってからでした。